【3年前の私へ~回顧録✨】

皆さん、おはようございます❗
星名美幸です。
 
突然ですが、皆さんは3年前、どこで何をしていましたか?
 

 
この前、こんな記事を書きました。
 
そこで私は、3年前の自分の状況を思い出してみました。少し長くなりますが、何かの参考になるかもしれません。
 
去年の今頃は、子供を妊娠していたんだなぁとか、一昨年の今頃は何をしていたんだっけと、記憶を辿って行ったのですが…
 
正直な話、3年前にどこで何をしていたのか、さっぱりわかりません!!Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
 
もはや記憶喪失に近いのではないのかと思うけど、今の生活とは余りにかけ離れていて、全く記憶に残っていないみたいです。
 
今は、旦那さんと子供がいて、やりたかったカウンセリングやヒーリングのお仕事、出版社でのアルバイトをしているけれど、3年前は全然違うことをしていました。
 

↑3年前はhappyさんに出逢った頃です。
 
3年前。
当時私は、大手企業の不動産で営業レディーとして働いていました。
その仕事は、ある地域の地図を片手に、アポなしで農家さんを1件1件訪問し、土地に関する困りごとを聞いて、土地活用の提案営業をするものでした。
 
基本的に平日勤務で、隔週の土曜日は商談のための出勤日と決まっていました。
朝8時半頃に出社して、その日に回る地域の地図をコピーしたり、地主さんの家をマーカーで印をつけたり、これまで話が出来た地主さんの情報を個別にまとめていく作業をして、9時半までには営業に外へ行かなければなりません。
 
毎日、成果を求められ、上司から何度も電話があり、今日の成果はあるのかどうかのチェックがありました。
 
成果は、個人、チーム、支店全体のものがいつもついて回って、ひどい時は成果が出るまで時間制限なく20時頃まで地主さんの家を訪問するように言われることもありました。
 
みんながみんな、ピリピリと張り詰めた空気で、顔が引きつっている人も何人もいます。
 
毎日、暑い日も寒い日も、朝から晩まで歩き回り、地主さんの家族構成、土地の情報、資産を把握していく日々。
 
相続対策のために、農地や空いている土地をアパートやマンションにしませんかという提案営業は、簡単には話すら聞いてもらえません。
 
そりゃあそうです。見ず知らずの人が急に訪ねてきて、家族のこと、土地の場所やアパートなどを持っているのか聞いてくるのだから、答える訳がないですよね。
 
そのために、毎日同じ地域をぐるぐる回って、少しずつ人間関係を作って行って、いつかはご契約いただくという仕事でした。
 
来る日も来る日も、朝から晩まで外を歩き、ノルマに追われ、未受注期間と言って契約が取れない時間が長くなっていきます。
1年を過ぎた頃には、給料も減給され、私が会社に入った頃にいた人は3分の1くらい辞めていました。
 
そんな時に、私の上司となったのが、唯一の女性の課長でした。
彼女は、私よりも一つ年下で、7㎝くらいの黒いヒールをはいて、いつも背筋をピンと伸ばしてツカツカ歩いているような美人系の人でした。彼女は見た目通り、プライドも高く、社内での立ち振る舞い、上司への対応もとても上手でした。
 
彼女は、元々エステのお店で店長などをしていた人で、不動産の会社に入った目的はそこでしっかり稼いで、自分のエステ店を持つことでした。
 
そして、私が一番苦手なタイプの人でもありました。
 
私の中の勝手なイメージで、女性は感情的になりやすいし、感情で言葉を話す生き物なので、多くの場合論理的な会話が成り立ちにくいと感じていたからです。そして、これまでの人間関係で避けて来たところでした。
 
この苦手意識は、感情表現が苦手で、精神的に不安定な母親の影響が強かったようです。
 
だから、彼女が上司になるとわかった時、私は
「あぁ、どうしようかな…。緊張するし、上手く話せる自信がない。どうしよう。」
と思っていました。
 
その状況は、ずっと変わりませんでした。
これまでの人生で、綺麗系の女性と話したこともないし、自分の中でとっつきにくいイメージを持っていました。
そのお陰で、自分のイメージ通りのことが現実に起きていきました。
 
女性の上司は、私が彼女の事を苦手だと思っていることをわかっていて、プライベートな話をしてくれたりもしました。でも、私はやっぱり彼女の事がずっと苦手なまま。
「自分は怒られる」「今度は何を言われるんだろう…。」
そんな風に思う日が続いていき、変化のない私に対して、上司が匙を投げる時が来ます。
 
上司はみんな契約を取ったことがある人で、指導方法は人によってみんな違います。
自分のやり方を部下にもやらせる人、逆にほとんど何も指示をしない人、いろんな人がいました。
 
そしてある日、彼女から極めつけの一言を言われました。
それは、
「契約を取りたいなら、私を真似なさい。あなたの性格を変えないと契約は取れないよ❗」
 
その言葉を聞いた時、私はすごくショックを受けました。これまでの自分の生き方を全否定されたような気分になって、頭が真っ白になりました。全ての思考が止まって、とうとう自分の頭がおかしくなったのか?とも思いました。
 
そして、これまでの私の生き方がそんなにいけなかったのか、私の性格を変えて契約を取るってどういうことなんだろう。
私の性格を変えたら、私ではなくなるのではないのか?
自分ではない存在になることの意味はあるのかな、といろんなことを考えました。
 
仮に自分の性格を変えることで、地主さんが土地を守っていくための役に立てるのならいいけれど、不動産会社は毎月のノルマを達成するためにあらゆる手段を使うことも見ていたので、私の性格を変える=地主さんの役に立つことは違うなと思いました。
 
当時私が所属している支店では、毎月の売り上げノルマが1億2,000万円でした。
アパート1棟を思い浮かべてみてください。
 
単純計算で、1戸(一部屋)1,000万円×2階建て×3戸並び×2棟=12戸=1億2,000万円になります。
 
その支店では、ありとあらゆる手段で毎月の契約を取っていました。
 
私の心に一番残っている契約は、同じ地主さんに数年の間に7棟のアパートを契約させた事例です。
 
土地は、代々子供達に受け継がれていくものなので、結婚して子供がいる人でなければ、そもそも地主さんに取っては契約をする意味がありません。
 
その事例では、アパートを契約した地主さんの家族構成は、80代のお父さん、60代の独身の息子一人。
つまり、土地を残したとしても、跡を継ぐ人がいません。
そんな状態で、なぜ銀行の融資がつくのかと言うと、担保になる土地がたくさんあること、不動産屋が融資をしてくれる銀行を選ぶからでした。
 
アパートは、30年一括借り上げと言う手法で運営しています。
家賃保証制度はありますが、建物がだんだん古くなって来た時の修繕費はオーナー様持ち。
 
数年間で7棟のアパートを契約した地主さんは、30年後、次から次へと修繕する必要があります。
 
私はそれを想像すると、ゾッとしました。
 
家族構成から考えても、土地を残すためにアパートを建てるリスクが高いこと、後継者が続かないこと、家賃収入は原価償却で増える変わりに、修繕費が同じ時期にたくさんかかっていく。
 
将来はどうなるのか分からない中で、7棟のアパートを契約することはリスクを伴うと思いました。
 
この事が、地主さんの為にはならないし、自分の性格を変えてまで契約を取る意味がないと感じた大きなきっかけとなりました。
 
そして私は、不動産の仕事がもう自分には必要無いのだと感じたのでした。
 
それまでは無理にでも会社へ行っては居ましたが、最後の頃には、契約が取れていない期間が日々増えていって、給料も減っていく状況で、精神的に追い詰められていきました。
 
契約が取れない、女性の上司にもなれない自分にどんどん自信が無くなっていきました。
その頃に、女性の上司から
 
「契約を取りたいなら、私を真似なさい。あなたの性格を変えないと契約は取れないよ❗」
 
と言う言葉を放たれたのです。
 
 
その時、自信喪失していた私は、とうとう自分の頭がおかしくなったのかと思いました。
 
何をやっても上手くいかない、契約を取る為に自分の性格を変えることの意味が理解出来ない。
とうとう自分が壊れたのだと思いました。
 
いつも不安で、耳が詰まったように音が聞こえにくいこともあったし、頭痛もして、身体が悲鳴をあげていました。
 
だから、耳鼻科や心療内科にも通いました。
 
そんな時も、心のどこかで自分の事を信じたい、諦めたくないと思っている自分がいました。
 
 
そんなある休日に、私は友達から静岡の湖へクルージングに行かないかと誘われて、行ってみることにしました。
 
その日は、雲がポツポツとところどころに浮かんでいて、とっても澄んだ青空が広がっていました。
 
遠くに山も見えて、湖の上を走るボートの甲板で、たくさんの風を感じていました。
 
途中で場所を決めて、そこで停泊した時に、私は思う存分に、水、空、自然を感じてみました。
 
その時、空を見ながら思ったことがありました。
 
「こんなに綺麗な空を見たのはいつぶりだろう。私はもうあの会社に行く意味がないな。明日から会社に行くのをやめよう。」
 
そう決意しました。
 

 
その時の気持ちは、本当に晴れ晴れとしていて、今まで抱えてきたプレッシャーやストレスから解放された気分でした。
その瞬間、私は自分自身に戻ることを決めたのです。
 
 
そして、次の日から会社に行くのをやめました。
 
 
この時に信じたのは、自分自身の気持ちや感覚でした。
 
自分の気分が良いのか、悪いのか、ストレスを感じているのかどうか、何が好きで、何が嫌いかをはっきりさせていきました。
 
これが私の二つ目の大きな人生の転機となりました。
そこから本気で自分らしく生きることを追求し始めました。
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元消防士。6歳と1歳の女の子のママ。
5次元意識で魂のままに生きる あなたの魂に光をともす スターシード miyuki。

2023年11月からオンライン講座&個別セッション開始。Facebookの秘密のグループ【宇宙実験ワンダーランド】主催。
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