ゴールドフィルドとは -GOLD FILLED (GF)-
少し前までは日本ではあまり馴染みのない素材でしたが、最近では取り扱うショップも増え、パーツの種類も豊富になりましたので、ポピュラーな素材となりました。
製造方法は様々ですが一般的なパーツの場合、金の層を高熱と圧力で素材(真鍮)に圧着したもので、 圧着した「金の層の重量」が「素材を含む総重量」の1/20以上(5%以上)の場合、 ゴールドフィルド(金張り)と呼びます。 弊社で扱う【14/20K】の場合は、商品全重量の1/20以上が14金、という意味です。
ゴールドフィルド(GF)と金メッキ(GP)
色仕上げを目的とした金メッキ(GP)層の厚さは一般的に0.1ミクロン(1ミクロン=1/1000mm)以下ですが、 金張り(GF)の場合はパーツ類ですと金メッキの約20~30倍程度の厚さがあります。
金メッキ(0.1ミクロン以下)の場合、使用中に衣服との摩擦などで3ヶ月~1年程度でメッキ層が摩耗してしまいますが、 ゴールドフィルド(金張り)は金メッキよりもはるかに厚い層で作られている為、 長期間使用した場合でも剥げてくることは殆どありません。
金メッキ(GP)でも1ミクロン以上の膜厚にすることは可能ですが、その場合は光沢を出すため下地に ニッケルメッキが施されることが多く、金メッキ層が剥がれてくると下地のニッケルが露出し金属アレルギーの原因になることがあります。
ゴールドフィルド(GF)の場合は金メッキよりはるかに厚い層の為、表面が剥がれて下地の金属が露出することが殆どありません。 また、ニッケル、クロム、マンガン、コバルトの含有率は0.01%以下と、一般的にアレルギーを起こしやすい物質は殆ど含んでおりません。